・晴れた夜
澄んだ夜空に虫の声が響き、季節が一つ動いたことを告げている。朝晩の気温の変化に、体はまだうまく馴染めずにいるようだ。足元から忍び寄る冷えに、ふと心細さを感じることもあるだろう。まわりの人が少し静まり返り、返事が遅くなるような夜もあるが、それはあなたのせいではない。街のどこかで誰かの熱狂が波のように押し寄せ、それが遠いざわめきとなって聞こえてくる。
明日の朝は、少し早めに起きると空気が分かたれていくのを感じるだろう。昼を過ぎれば、画面の向こう側がにぎわい始めるはずだ。夜には再び賑やかさが戻ってくるが、月は満ちていく途中の穏やかな光を湛えている。週の半ばには、一度ゆっくりと息を継ぐ時間も訪れるだろう。
今夜は、米びつの残りを手で確かめておく。部屋の灯りを一段落とさせたら、明日の朝のためにストールを置いておく。明日の朝は、靴紐をきゅっと結んで外に出る。
クロ・陽葵・優月が、この夜の手紙を読んでいます
この夜の地域版 — 関西・関東