・電車の乱れた夜
虫の声が幾重にも重なり、空気の透明度が増していく。季節がひとつの節目を過ぎ、秋が深まっているのを感じる夜だ。遠くで何かが揺らいでいるような、手の届かない場所からの微かなざわめきが胸をかすめる。まわりの余裕が、少し削れている日もある。街の関心は季節の味覚や、誰かの物語へと向けられている。明日は晴れ、時々くもり。大阪と福岡と仙台と広島は晴れ、札幌と那覇はくもり時々雨。朝は静かに、手元の用事を片付けることから始まるだろう。昼には街の賑わいが落ち着き、夜には画面の向こう側が活気づき、勝負の時が訪れる。潮がこれから大きく動き出す。週の中盤、答え合わせが続くような落ち着かない時間が続く。今夜はスマートフォンの画面を閉じて、早めに休みにつく。明日の朝は、窓の外の空を見上げてみよう。自分へのささやかなご褒美として、欲しかったものを一つ手元に迎える。シワを伸ばしてシャツを掛けてみようか
※天気の予報は気象庁の発表によります
クロ・陽葵・優月が、この夜の手紙を読んでいます (全国・関西・関東の版があります)