・晴れた夜
窓を叩く雨の音が、季節の移ろいを告げている。肌の調子が少し落ち着かないのは、季節の変わり目に体を整えようとしている証拠だ。雨で滲む帰り道、街の灯りが揺れるのを眺めながら、今日一日を終える。どこかの誰かの物語が、他人事ではなくなる夜もある。大一番の夜、まわりの返事が少しだけ遅くなることもあるが、それはあなたのせいではない。遠くで響くざわめきも、すべては既知の事実として、そこにあるだけだ。
明日は木曜日、街にはお金の動きが巡り、どこか気が緩むような空気も漂う。朝は洗濯物を干しに外へ出て、少し早くなった日の入りを肌で感じるだろう。昼間は、街の人出も少し多めになりやすい。夜になれば、画面の向こう側が賑やかになっていくはずだ。週の半ば、答え合わせのような時間が近づいている。
靴箱の上に軍手をひと組置いておく。明日、雨で濡れても大丈夫なように、撥水スプレーを靴の表面に吹き付ける。今夜はカーテンをそっと下ろす。
クロ・陽葵・優月が、この夜の手紙を読んでいます