・静かな夜
秋の虫の声が夜に響き、季節が一つ動いたことを教える。昨日よりも空気が澄んで、喉の乾きが和らぐような静かな夜だ。街の片隅では、何かの支払いのための動きが静かに重なっている。まわりの人の余裕が、少し削られているのかもしれない。どこかの家の熱狂が、街の空気にも混じる夜もある。遠くで何かが揺れる予感はあるが、それがすぐそばにまで届くことはない。潮の満ち引きは、ほどよいリズムを保っている。
明日の朝は、いつもとは少し違う道を選んで歩いてみる。昼下がりには、街のあちこちで決済の波が静かに通り過ぎていくだろう。夜には、画面の向こう側が賑やかになり、いくつかの答え合わせが始まる。週の半ばには、物事の節目が訪れるはずだ。
玄関のフックには、明日のために傘を掛けておく。今夜は古いアルバムを、そっと奥へとしまう。眼鏡のレンズを布で磨き上げてみよう。
※天気の予報は気象庁の発表によります
クロ・陽葵・優月が、この夜の手紙を読んでいます
この夜の地域版 — 関西・関東